空き家になってしまった家の片づけ

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愛知県一宮市の蔵のある古いお宅に出張買取に行った時の話です。その家はすでにご両親が亡くなって、実家を出て嫁いだ娘二人が週末の空いた時間を利用して大きな家の蔵の中から、本宅の二階の隅まで何年もかかって整理されてきたそうです。しかし、いつまでたっても終わらない多くのモノとの格闘の末、私たちベストフレンド・古美術昇華堂へお電話をいただいたということでした。
とても大きなお宅でその広い佇まいは、とても裕福で大家族だったのだろうと思わせるような風格がありました。以前はここで商売をされていたそうです。
ご両親はなくなる前に、ご自分の身の回りは整理されていたようなのですが、古くから伝わる掛け軸やツボなどの古美術やお祝いの席での食器などは、蔵の奥に眠ったままだったそうです。

残された娘さん二人は、嫁いでしまっていたため、この家を守る人もいないまま何年かが経過し「気になっていた」という妹さんの掛け声で片づけを始めたそうです。
蔵の中には古いものの、きれいに木箱に入った食器の数々や美術品が収納されていました。

作業手順の一例

まずは、処分すべきもの(買取ができないモノ)をご説明します。

買取ができないためご自身で処分していただくものは大きく分けて5種類あります。

  • 衣類/布製品(洋服、ぬいぐるみ、布団、座布団)※着物はOK
  • 使用済みの食器  ※箱から出してしまったら使用品となります。
  • 電化製品 (発売から3年以上経過すると売却ができなくなり処分費がかかるものに変わります。)
  • ガラスケース入り人形(日本人形、雛人形、五月人形など)
    ※アンティーク品として価値があるものもありますが、製造120年から150年以上経過している必要があります。

家具(タンス、座卓など)

それ以外のモノは売却できる可能性があるのでむやみに捨てないでください。

皆様がこれは売れないだろうと思うモノは、捨てられる可能性が高いですから、

必然的に希少価値が出ている可能性が高くなります。

整理の作業は非常に心身ともに負担がかかりますので、処分費を払ってまとめて処分業者に持って行ってもらいたくなる気持ちはよくわかります。

ですが、「皆様仕方なく処分される現状に何とかお力になりたい」と考えています。

また、「古美術品を生業とする私たちとしてはこういう中で古美術品が次々に失われる現状を何とか食い止めたい」とも。
そういう思いで出張査定だけではなく、お片付けの仕分けもアドバイスさせて頂いております。

出張買取