ほとんどの親にとって、孫というものは無条件にかわいいもの。その「孫の手」を借りて片づけをする気持ちになってもらう手もあります。
三重県の平屋の一軒家にお住いのお客様は、ご主人と二人でお住まいでした。息子さんは名古屋市でマンションに住み娘さんは四日市へ嫁いでいます。
ネットショッピングやテレビショッピングが大好きだそうで、食品から家電、家具など毎日のように様々なモノを購入されていたため、お宅に伺ったときには、20畳のリビングに、モノがパンパンに詰まっている状態でした。
ある夏の日、家族全員が里帰りで集まることになりました。が、モノがパンパンに詰まった家の中は整理をしないと寝る場所がないような状態になっていました。
出張買取をご依頼いただいたのは、70歳のご主人さまでした。以前から何とかしなければと思っていたといいます。
そのきっかけは、「帰省したら習い事の体操を見せてあげたい」という3歳の孫の一言だったそうです。
買取が終わり、片付いたリビングを見て一言、「これで安心して体操を見せてもらえる」と大喜びでした。
孫に「ここで一緒に何かしよう」「こうしたら?」と提案されると親世代の気持ちは動くものです。
息子や娘に言われると感情的になってしまうような言葉でも、なぜか孫の場合は素直に聞けてしまうのです。それはお孫さんが高校生、大学生、社会人になっていても同様。
親の気持ちを動かす手として少し気にかけておくと役立つ場合があります。